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Appleが特許申請した無線充電技術は、ここが違う

(ワイアードより)

現在のワイアレス充電装置は、端末と充電器をごく近くに置かないと充電できない。そして充電トレイ用のケーブルが別途必要だ。アップルが、そんな問題を解決する新たな方法を特許申請した。

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ワイアレス充電技術は、そこら中に散らかる邪魔なケーブルからユーザーを解放するために開発されたものだ。ケーブルの保管などにわずらわされることもなく、お気に入りのガジェットは常に電池が満タンで、いつでも使える状態にある。それが理想的な状態だ。

しかし、現実にはそうはいかない。現在のワイアレス充電装置は、電磁誘導充電(inductive charging)という技術を使ったもので、端末と充電器をごく近くに置かないと充電できない。たとえばノキアの「Lumia 920」では、電源につないだ充電トレイに携帯電話を乗せる必要がある。もちろん、携帯電話に直接ケーブルをつなぐ必要はないが、充電トレイのケーブルは残っている。

アップルは、現在のワイアレス充電技術にまつわるそんな問題を解決する、新たな方法を提案している。同社は米国時間29日、ワイアレス充電関連の新たな特許を申請。「Wireless Power Utilization in a Local Computing Environment(ローカル環境における無線電力の利用)」と名付けられたこの技術は、「近距離磁界共鳴(near-field magnetic resonance:NFMR)」という方式を利用したものだ。

アップルの「Wireless Power Utilization in a Local Computing Environment」の特許申請書にある図。


この技術を利用した仕組みでは、充電器の半径約1メートル内に仮想の充電可能エリアをつくり、その範囲内にある端末に電力を供給することが可能になる。NFMR共鳴器を搭載したマウスやキーボードのようなガジェットは常時無線で給電される。またNFMRのホストとなる「iMac」や「Cinema Display」から、共鳴器を搭載するiOS端末(上図の208)やキーボード(同204)、マウスやトラックパッド(同206)などに常時充電するといった例も考えられる。

この充電技術には、もう1つのメリットもある。マウスやキーボードなどのデヴァイスに電池が必要なくなるという点だ。これは環境への影響面でプラスになる。

アップルは最新のiMacを発売したばかりだが(日本語版関連記事)、これに同技術が搭載されるかといえば、その可能性はないだろう。ただ、この技術を備えた製品は今後1、2年で登場するかもしれない。

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